39東京に行くついでに日本橋高島屋で開催していた川瀬巴水展に行ってきました。
全国をスケッチ旅行をした川瀬の作品に三保の松原があり、その版画作品を表紙にした『季刊清水』39号三保特集が好きで、もっと多くの川瀬作品を見たいと思ってのことでした。
最終日ということもあるでしょうが、黒山の人だかり、絵の前の二重三重の行列はいっこうに進みません。
お昼に設定された同窓会に間に合わなくなりそうで、途中で、あきらめて退出。
そのなかでも、人の頭越しに、興津の海岸風景、日本平からの富士山・茶畑・茶摘み(外国人向けの旅行雑誌表紙)といった作品は見てきました。 
興津の海岸風景は今のように工場群やコンクリートの突堤はなく、民家と穏やかな海岸線の続くものでした。もちろん、工場萌えの私は、今の興津埠頭も好きではありますが、いかにも西園寺公望公の愛した避寒地、興津の風情でした。

長らく在庫切れで、増刷のご希望が多数寄せられたこの39号、8年ぶりに増刷、入手できるようになりました。
(文責 豊田)